「生きることの応援歌」Rokkyu(Kosaku Yamada,Hakushu Kitahara) New YouTube video with Hina Oono六騎 山田耕筰,北原白秋

Yuka Simeno 示野由佳- Sopranoソプラノ Hina Oono大野日菜 – Pianoピアノ “Rokkyu” 六騎Composer Kosaku Yamada山田耕筰作曲, Lyrics Hakushu Kitahara北原白秋作詞 From the CD “Japanese Songs” (2018) CD「日本の心の旅」(2018年)より This is a video taken during the sound recording of the CD, Soprano Yuka Simeno is focussed on the sound for the recording. This song has many nuances written by the composer and in order to record this it took tremendous concentration. It is said that Rokkyu were fishermen in a region of Northern Kyushu in Japan and it is also said that they were descendants of a Warrior named Rokkyu. Over the timespan of 700 years they cultivated their own lifestyle. This region has many temples (Jodoshinshu). People and also Rokkuys attend a Jodoshinshu festival (Hoonko), bells are ringingas if to support human life…

「六騎」は平家の落人で、九州北部の海辺に住み着き、その子孫も「六騎」と呼ばれ、漁師のようなことをしていた、と聞きました。白秋がそのことを書いたということは、平家没落から約700年経っても「六騎」と呼ばれる人々が存在していたことになります。この歌からは、「六騎」の人々は、地元の人々とは違う生き方をしていたように受け取れます。まだまだ封建的な時代に、自由な恋愛を楽しんでいるような感じです。「六騎」の人々は、このような強い「情念」があったからこそ、長い年月、子孫を残し、生き延びてきたのだと思います。   この地域は浄土真宗のお寺が多く、宗祖である親鸞聖人の御正忌の報恩講は非常に盛大であったそうです。お寺の鐘が鳴り響き、それは壮大だったとのことです。   お寺の鐘は、108あるとされる「煩悩」と結びつけることをよく聞きます。人間は皆、「煩悩」を抱える存在であります。しかし「煩悩」なくしては「生きる」ことはないのです。お寺の鐘を聞くと、私たちは「煩悩」があることを思い出し、自分の本当の姿に気づき、反省することができ、そして更に力強く生きてゆくことができると思います。    この歌では「六騎」の人々の生命力の強さが、「煩悩」と切り離して生きていけない人間の切なさと重なる気がします。そして、お寺の鐘は「生きよ!」と私たちのために響くのです。  この曲は私にとって、「生きる」ことの応援歌なのです。

尚、映像で私はかなり奇妙な感じかもしれません。これは録音のため、なりふりかまわず集中している姿です。演奏会ではちゃんとパフォーマンスも考えますのでご了承を。YouTubeは映像が必要なので…