Sunayama, Composer: Shinpei Nakayama, Lyrics: Hakushu Kitahara Piano: Hina Oono On the coast of Niigata children are walking home. Goodbye sparrows, goodbye ocean, until tomorrow… From the CD “Thinking of Japan” (2019) 砂山 北原白秋 作詞 、中山晋平 作曲 示野由佳 歌 、大野日菜 ピアノ CD「郷愁」2019年発表より
Very famous Japanese Song. “Sunayama” means literally “sand mountain”. Lyrics written by Hakushu Kithara for children in Niigata in 1922. Short Synopsis: The Sea is wild, the Sun has gone down, stars appear, the wind is strong and everybody parts ways, let’s go home, goodbye sparrows, until tomorrow, goodbye sea, until tomorrow. It is my favourite song. I think the piano part of the right hand is like the waves, sometimes louder, sometimes softer. And between the waves there are short moments of silence. I asked the pianist, Mrs. Oono to express the breathing of the waves and I think she does a terrific job.
「砂山」は私の大好きな歌曲です。私にとってピアノの右手は、波の音のように感じられます。大きな波が来たり、小さな波が来たり… 波と波の間は、ほんの少し何も聞こえない(その時、波は力を溜めている)… そしてまた、新たな波がやってくる…. 私はこの海の呼吸を表現して欲しい、とピアニストの大野日菜さんにお願いしました。とても良く表現してくださっていると思います。 この詩は、新潟の子供たちのために書かれたそうです。私は新潟にまだ行ったことがありません。きっと、私の故郷、高知の海岸とは違った風景のことでしょう。私がこの曲を歌うときは、いつも、自分の子供の頃のことを思い出します。子供の頃、よく、高知県東部にある安芸市に行きました。父が安芸市の出身で、家があったからです。その家は海にとても近かったです。母と一緒に、よく、海を見に行きました。小さかった私には、海がまるで巨大な怪物のように思えて、こわくてたまりませんでした。母は、そんな私の心をほぐそうと思ったのか、「大波来い」と言わなければ大きな波は来ないから大丈夫だと言いました。そして、海に向かって「大波、こーい!」と叫ぶのです。すると、本当に次の波は大きいような気がして、おもしろいやら、なおさらこわいやら… それは、 とても懐かしい思い出です。 今でも私は、海辺では、人に憚りながらひっそりと「大波来ーい」とつぶやいてみます。すると、亡くなった母が傍にいるような気がするのです。 下の写真は安芸市の浜で撮ったものです。私は多分、20歳ぐらいでしょうか… 母が撮ってくれたと思います。
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